税金の大切さを教える「租税教室」

2016年より、地元の小・中学校へお金に関する授業をしに行っています。
国の事業の一つに、税金の大切さを児童生徒へ教える「租税教室」というものがあり、国税庁からの依頼で毎年行っているのですが、
私は2014年より鳥取法人会という経済団体に所属して社会貢献活動をしているため、その一環で出前授業を開催しています。
誰もが払いたくない税金のことを、なぜ教えているのか
皆さんが「税金」という言葉に感じるものは、お金を取られてしまうなどのマイナスなイメージではないでしょうか?
確かに、払うだけで何も手に入らないものだと感じると思います。
それなのに、「大切で必要なもの」ということを正しく教えるのが、この授業です。

小学校では消費税を軸に、中学校では所得税を軸に授業を進めていきます。
それぞれ楽しく授業を進めるために、クイズ形式を取り入れたりしてやっていきます。

小学生へは、「みんなも税金を払ったことがあるんですよ、それは消費税なんです。」
と、自分事にさせてみたりしています。
中学生へは、お金持ちと貧しい暮らしの人と、その他にご老人や子供やよく食べる人とで
みんなでご飯を食べに行った場合に、誰がいくらずつ払うのがいいかを考えてもらっては、
所得税や消費税がどのような仕組みでできているのかを教えています。
税金は、ちゃんとした用途で使われていることをちゃんと教える

児童生徒たちに税金が何に使われているのかを教えると、ビックリする様子が窺えます。
学校で使っている机や椅子や、そしてこの校舎や体育館まですべて税金で作られているってことを伝えると、
お金払って買わなくても与えられて使用しているものにはすべてお金がかかっていてどこかで誰かが払っているということに気づいてくれ、
税金は必要なものなのだとわかってくれます。
出前授業でお金のことを教える理由

皆さんは学校で、社会の授業や理科や数学で「お金」の授業を受けたことはありますか?
「お金」の仕組みを習ったことはありますか?
例えは、お金ってどのように流れて行って、どのようにまた自分の元へ帰ってくるのかを知っていますか?
お金が巡って戻ってくるまでに、どんなことが起きているかを知っていますか?

日本ではお金のことを、学校の授業では習わないんです。
だからこうやって、お金の先生として色々な形でお金の授業をしているのです。

みんな当たり前にお金を持って使って生活をしている。
けど、習っていないから、大半の人がお金のことで悩み、
お金を上手に使えなくて苦しい思いをしているのです。
お金は誰でも取り扱うもの。だから、本当は勉強が必要なのです。
誰でも使えるから簡単なもの。ではありません。
この世で一番取り扱いが難しいものなのです。
そのために我々、ファイナンシャルプランナーというお金の専門家がいるのです。
ファイナンシャルプランナーは、お金のドクターです。
そう、先生です。
講師として活躍するようになって起きた奇跡

学校で先生をした時、私の学生生活最後となった中学三年生の時の担任の先生が、校長先生をされている中学校へ行きました。
そう、あの時高校へ進学することを選ばず、何も分からず身勝手に社会への道をスタートすることを
最後まで見守ってくださった先生のもとへ。
中学を終えて行き先もなかった私がここで先生として授業する姿を、
この時も教室の隅っこでずっと見守ってくださってました。