銀行とは、お金を売っている会社です。
世の中の多くの人は、銀行を、お金を預ける所と思っています。
正解なのですが、正しくは、その預かったお金を、
国や企業や個人などに売っているのです。
もっとわかりやすい言い方をするのであれば、
その預かったお金を国や企業や個人に貸して、
利益を得て商売している会社です。
お金で、お金を買う。お金で、お金を売る。

世の中って、お金を払って、今必要な物と等価交換して暮らしを便利にして生活していますよね。
そして、いま必要なお金が無い時にはお金を借りることになり、
のちにお金ができ次第返していくという、
お金でお金を買うとも言う交換行為をすることになります。
ただお金だけは、お金という物質をお金を払って等価交換をしても、
同じ金額としてお金が手に入るということになり、
取引をする意味が無い結果になることから、
「金利」という御礼を上に乗せて取引をし、
取引する価値を表すという特徴があります。
売買には価値の交換の原則があるので、
金利で価値を表すのがお金です。
なので、貸した側は貸した金額に対して多くお金が手に入ることになり、
借りた側は、お金に困った今にすぐまとまったお金を手に入れて価値を見出した分、
売ってくれた人に御礼を乗せて返すことから、
多くお金を払うことになるのです。
これを「利子・利息」と言います。
利子 と 利息 の違いなんですが、実はありません。
一緒の意味を持つ言葉となっているのですが、
よく「利子は貸した方が得る御礼の利益」
「利息は借りた方か払う御礼の費用」とされていたりします。
国は、お金を借りている

話は戻り、銀行は国にお金を貸しています。
国が、日本が借金をしていることは皆さんもご存知だとは思いますが、
「国債」という債券(債権)を国が発行し、
それを買ってもらって資金にしています。
その金券を満期が来たら、国が御礼を乗せて買い戻す。
という仕組みなもので、これって、
お金の貸し借りと同じ行為なんです。
このように、国も銀行を頼りにしてお金を動かしています。
ということで銀行にお金を預けると、
基本的に年に1度、利子・利息がもらえますよね。
ただ現在はこの利子・利息ですが、銀行にお金を預けてもらえる額は、
預けているお金に対し、0.001%(定期預金などで0.01%)です。
100万円預けて、10円か100円の金額です。
これは、この日本の経済レベル(GDPなど)や、
アベノミクス・マイナス金利などの、
政策の影響によって設定されている水準です。
国が国債を使用してお金の貸し借りをしているのであれば、
国債で資産運用をしている銀行の金利が、
国の経済や金利動向に比例するのは当然となります。
銀行を通して、国民は国を支えている。そして、国が国民を支えている

このように、銀行はこの国を支え、
銀行を支えているのは私達国民となり、
国が破産することがない仕組みが作られていて、
私達国民は公共サービスや公共事業で
安心した暮らしが維持できているのです。
なので、銀行のお金の動かし方一つで経済が変わることから、
国の中で一番の主となる日本銀行より金融政策による経済市場の操作が行われて
金利や物価はバランスを保っています。
借金大国の日本が破産せず安全でいられてるのは、
こうやって国内での金融取引(円建てでほぼ全ての取引を回している)を続けられていることによるバランスなのです。
(ただこれからの日本はこのままではどうなるのか分かりませんが。。)
幕末の開国により国際化社会へと変化した現代の日本ですが、
国のお金に関しては鎖国を続けているということですね。
まじめな人種で伝統を守り抜いていく特色な、
日本人のよかったところなのかも知れませんね。
このようなお金に関する、知っているようで知らなかったことを、
セミナーや教室でお金の授業として開催していますので、
是非一度チェックしてみてくださいね。
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