人が亡くなることに、なぜ生命保険が必要なのか?これが本当の死亡保障の考え方

保険の凄いところ


生命保険といえば、人が亡くなったことによって発生する

お金の問題を解決するためにある金融商品ですが、

この名前を誰もが聞いたことがあると思います。

ただ、今の時代で生命保険と言えば、

一つの商品分野を表すネームとして使われ、

損害保険と区別をするために使われている感じです。

この生命保険という分野も、
用途に合わせて色々な商品が作られていて、

医療保障や介護保障、学資年金や老後年金など
沢山あります。

もちろん、死亡保障も生命保険の分野に位置される保障です。

このように、本来は死亡に対して保障するものを生命保険と言うわけなんですが、

この死亡におけるお金のリスクって、
死亡時に発生するどのような事由に、
沢山のお金が要るのかご存じでしょうか?

生命保険が誕生した理由となったこの「死亡」。

その具体的に保障が必要となる場面と、

その場合の保障をどのように備えるのが適切なのかを、

お伝えしていきます。


亡くなることによってお金が必要となることは、どんなことがあるの?


人が亡くなった時って、
とても辛く寂しい気持ちになり、
何も手に付かなくなってしまうものですが、

それでも現実はやってきて、
そんな中で色々な処理をしていかなければなりません。

そして死亡によって発生するお金の問題も、
容赦なくやってきます。

ただでさえ心を痛めている残された家族に、
死亡によるお金の痛みまで残してしまっては、

故人も悔やみきれないかと思います。

できればできるだけ、そのようなお金の問題は

生きているうちに阻止しておきたいものですよね。

では改めて、死亡によるどんなことに
多額のお金が必要となるのかをお伝えしていきます。

お葬式などの死後整理


先ず、人が亡くなってしまったら、
基本的にお葬式を行います。

そのお葬式に関連する費用ってどんなものがあるでしょうか?

  • 葬儀告別式を行う費用
  • お寺にて法要を行う費用
  • 火葬を行う費用
  • 次の世界で名乗るための名前の費用
  • お葬式の間にみんなで食べる料理の費用
  • お墓の土地や墓石や施工の費用

などなど。

死後の整理でかかるお金って中々沢山ありまして、

他にも、3回忌までの間に行う法事法要まで含めて計算することだってあります。

お葬式や納骨、初七日法要や四十九日法要、初盆や回忌法要の費用を合計したら、

199万円かかったというお話を聞いたことがあります


それに加えてお墓まで新しく建てるとなった場合は、

もちろんもっともっと費用がかかりますよね。

こんなにもたくさんな、
死後の整理のために必要なお金を、
残された家族に負担させたくないという思いは、

訊いてみればやはり、誰にでもあるようです。

死というのは、いつどんな形で訪れるのか、
分からないものです。

このようなお金は、今現在すぐ支払える貯金額があれば心配ないのですが、

持っていない人は、加入してすぐに死が訪れても

何百万円ものお金が受け取れる死亡保障で、

備えるのが一番効果的なのです。

その後の相続財産を守るため


これはいわゆる、相続税の支払いに備えるということなんですが、

相続税は、故人が自身の名義で所有していた価値のある物を、

遺族が受け継ぐ際にかけられる税金です。

例えば、現在住んでいる住宅がとても広い土地に建てられていて、

その土地や家屋に高額な価値があると相続する時点で評価されたとしたら、

何十万円や何百万円を納税してくださいと言われることがあります。

その高額な税金を支払えるお金を、
手持ちの現金で持っているのなら、
納めてしまえば無事相続が終了するのですが、

そんな大金が今は無かったり、
故人の銀行口座に置いてあったりしたら、
早速に支払えないですよね。

相続税は原則、相続の開始があった時から10ヶ月以内に、

現金で納付することになっていますが、


その現金が用意出来なかったらどうなるか知っていますか?

そう、今住んでいる住宅や土地を売って現金化するか、

住宅や土地そのもので物納することになるのです


このようになれば、今住んでいる住居を失うことになります。

それを回避するために、生命保険を利用するのです。

死亡保険金で現金を用意すると、
その保険金は故人の死亡を理由に残された家族が受け取るため、

パッと見はこれも相続財産となって、
税金をかけられるのでは無いかと思うでしょうが、

死亡保険金に関しては、
500万円×法定相続人の数までは、
税金がかかりません。


なので、このような形で受け取るようにしておけば、

相続税の納税資金として利用できるのです。

亡くなった方が多額の借金を残していた時


このケースは、よく自営業を営まれていた方が、

生前に経営のために何百万円や何千万円も借入をしていて、

返済残高の負債が相続されてしまったという事例で耳にします。

他にも、住宅ローンを契約する時に
団体信用生命保険を利用していない方が亡くなってしまい、

残された家族に住宅ローンが
ドカッと残されてしまった場合などもあります。

この場合は、原則受け継いだ家族が返済を続けていくことになるため、

生前に借金が残っていて家族に迷惑をかけたくない方は、

その返済残高を死亡保険金でかけておけば、

相続時に完済できるという流れです。

なのでこれも、借金がたくさんある人自身に死亡保障をかけておいて利用するようにしましょう。

残された家族への生活費


もし1人で家族全員を食べさせているお父さんが、

まだ若いのに亡くなってしまったら、

お母さんとお子さん達はどう食べて行けばいいのでしょう?

お母さんはその後、働きに出ることが出来るかもしれませんが、

お子さんはまだ学生だったりしたら、

お母さんのお給料だけじゃ生活が回せれないかもしれないですよね。

このような事態になってしまった時に備えて、

お父さんが家族を毎月食べさせてくれていた分の生活費を、

家族のみんながお給料を自分自身でもらって帰って来れるようになる時までの

年月分の合計金額を死亡保険金で確保しておけば


残された家族は生活して行けれますよね。

よく死亡保険金を何千万円ももらえるように設定している方がいるのは、

末っ子の子供が22歳までは大学に行くとして、

それまでは親が食わせていくことから


それまでの年月分の生活費を合計した数字で設定しているからです。

そんな万が一が、昨日まで一緒に過ごしていた大切な家族に急に訪れてしまっても、

その後の残された家族が破産せずに暮らしていくためには、

契約していれば何千万円ものお金が受け取れるこの、

死亡保障を利用するのが最適なのです。


死亡保障はその用途によって終身型と定期型の保障に振り分けて備えること


このように、死亡により発生するお金のリスクを対策するには

死亡保障という生命保険の商品が最適であることをお伝えしてきましたが、

用途に合わせて契約期間を設定することも忘れてはなりません。

というのが、あくまでも保険なので、
必要な期間以上に保険をかけてしまうと、
損をすることがあるからです


そのために死亡保障には、
終身型と定期型の2つの保障期間が用意されているのです。

終身型保障とは(積立を活用する)


終身型の保障とは、契約をしている限り、

保障される期間が途中で終了しない保険のカタチをいいます。

なので、人は生きている限り必ず死が訪れるので、

契約中は保障が終わらないこの保険は、

ずっと掛けていれば必ずもらえるという物です。

ということは、お葬式や相続税のための費用を確保する時は、

この終身型の死亡保障を活用すると、

それらを必ず準備することができますね。

そして、終身型の死亡保障の特徴は
必ずもらえるというという特性から、
確定された資産運用が可能となるため、

払込期間中に保険料がいくらか積み立てられて行く物が多いです。

定期型保障とは(掛捨を活用する)


定期型の保障とは、契約期間が決められていて、

保障される期間が契約期間の満了とともに終わる保険のカタチをいいます。

途中で終わるということは、
契約期間が満了した時点で生きていれば、
掛けていた保障は全くもらえずに終わります。

ただ、終わる保険は、終わらない保険に比べて、

同じ保障額で比較すると、安い保険料となります。

そして基本的に掛け捨てとなり、
積立が発生する物でも、
契約期間満了時には、

保障の支払いに備えて積立金は取り崩されしまいます。

このような特徴から、
所得を得ている現役時代や事業などのために借入をしている期間だけ保障があればいいことから、

割安な定期型の保障で割安だから、
何千万円も加入することがたやすい、
こちらの保険を活用するのがいいのです。

こんなのもある:養老保険とその活用法


これも定期型の保障なのですが、同じく、契約期間が決められていて、

保障される期間が契約期間の満了とともに終わるのですが、

契約期間満了時に、死亡保険金の額と同額の

生存給付金が支払われて終了するカタチの保険です。

このタイプはどちらかといえば、
死亡を理由に保険を備えるが、
貯蓄もできていたというゴールになることから、

資産運用に活用することが多いですね。

もちろん、積立型の保障となっています。


死亡保障には「カタチ」があり、それを当てはめて活用する


上記のように、用途に合わせて

終身型や定期型の保障を当てはめて加入することが大切とお伝えしましたが、

例えば、残された家族の生活費を確保する場合や、

借金の返済残高を確保する場合なんかは、

定期型の保障を活用することがいいとお伝えしましたよね。

これらは、保障が必要無くなる時がいつかは来るため、

それらを当てはめるのがいいと説明しましたが、

生活費や借金って生き続けながら毎月支払いを済ませて行けば、

それらに対する必要な保障額って減っていくと思いませんか?

この2つの費用は、合計額を確保するということから、

支払っていけばどんどん合計額は減って行きますから、

それに合わせて保障だって減って行ってもいいと思いませんか?

生きているうちに支払った分は、
保障で確保しなくても、
済んだのだから要らないのです。


実は、それに合わせて保障額が減って行き、

けど毎月必要な生活費の金額は必ずもらえるという、


定期型の死亡保障があるのです


それを「逓(てい)減定期死亡保障」といいます。

この保障は、保障額の合計が毎月減って行くので、

なんかさみしいように思いますが、

死ななければ全くもらえない定期型の死亡保障は、

要らない保障額の部分が減って行ったほうが、

ムダが無くなります。

そう、これは普通の定期型の死亡保障と比べて、

保険料が半分くらい安かったりするのです。

私は、掛捨で定期型の保障を当てはめる物事に沢山の保険をかけるのはやめた方がいいと思うから、

このような保障を利用することをおススメしています。

人が60歳までの間に死亡してしまう確率って、

日本の全国民の中でたったの4%らしいですから。



まとめ:死亡保障を上手く活用していろいろな備えをしよう


死亡の保障は、お亡くなりになったことに対しての

お金のリスクをカバーするものだとお伝えしました。

保険という商品は、
目的がはっきりしていることに使用する金融商品なのですが、

目的がはっきり設定してある金融商品なので、

その目的に対して期間と金額を設定し、

資産運用でも利用ができるものです。

なので保険会社は、お客様から毎月お預かりする保険料を、

国債などで運用しています。

そして、運用益を出しながら、
余分に出た運用益の一部を配当金などにして、
お客様に還元しています。

そのような仕組みから、積立タイプの保険があったりするのですが、

例えば、積立タイプな終身型の死亡保障を、

保険料を10年間や15年間で払い終える形で契約したら、

そして払い済んだその後に解約をしたら、

なんと今まで支払ってきた保険料の合計額が全額戻ってきて、

しかも増えて戻ってくるのです


ということは、子供の大学進学に併せて学資保険の様に活用したり、結婚のための費用に併せて活用できたりもしませんか?

このように、死亡のための保険なのに、
実は貯蓄としても使えるということです。


終身型の死亡保障は、表には分かりやすく保障として商品を陳列し、

裏では資産運用に利用できるようにしてあり、

ファイナンシャルプランニングなどで、


まとまったお金の獲得や投資によって人生上のお金を操作するために

使えるようになっています。

なので、貯蓄は貯金や預金でするというだけではありません

私は、終身型の死亡保障を活用して
貯蓄や資産運用をすることをオススメしています。

お金というのは、色々な理由で(目的で)貯めたり使ったりしますが、

保険だって、死亡の保障で受け取ったとしても、

その後の用途(使用目的)は自由ですからね。

死亡により受け取った保険金で、
車を買っても違反ではないのですから。

死亡保障が生命保険といわれるのは、

人生を生きていくためにも使えるものだからなのかも知れませんね。


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