保険料の払い方にある、「全期前納払い」が最強だった件

保険の凄いところ


皆さんは、全期前納払いを利用して、保険に加入したことがありますか?

ん?それはなに??

と思った人も沢山いると思います。

ましてや普段聞き慣れない言葉のはずなので、そうなって普通です。

保険料って、毎月支払うものじゃないの?

とか、

ボーナスをもらう時に合わせて、年1回か半年に1回支払うものかなー。

とか、

そういったイメージが本来なんですが、

保険料ってなんと、まとめて1回で支払うこともできたりするんです。

けど保険の場合、毎月1万円くらいしてくる保険料を1回で全部支払ってしまうとなれば、

短期の保険期間でも10年、長期の保険期間で終身と、全期間分の保険料ってどちらにしても大体高額となりますよね。

んで結局は、「そのくらいのまとまったお金を持っていたら、保険に入ってまでしてお金を確保してないよ!!」

って思う人もいることでしょう。

ごもっともです。

なのになぜ、保険にはこの全期前納払いという一括払い方式が用意されているのでしょうか?

それには、沢山の「おトク」があるからなんです。

今回は、この全期前納払いという払い方の存在理由を解明していき、

特徴やメリット、その活用法をお伝えしていきます。


全期前納払いとは


全期前納払いとは、読んで字の如く、全期間の料金を事前に支払う払い方です。

民間の保険商品には、この全期前納払いを利用して保険契約ができるものがあるのですが、

特に、積立タイプの保険でこの払い方が用意されています

これは、保険も金融商品なので、頂いた保険料が運用に回される際に、

金利に対して、より投資元本が多ければ多いほど、利益が大きくなることから、

契約者にも保険会社にもメリットがあるので、用意しています。


ただし、全期前納払いとは、あくまでも前納されているという考え方から、

本来の保険期間(保障期間や運用期間)と同様に、その保険料が充当されていくようにしてあるので、

保険期間中に中途換金のため保険契約を解約をした時では、まだ充当されていなくて置いとかれていた期間分の料金は払い戻されて、

既に充当されている分は払い戻されないなどの特性もあります。

未使用分が戻ってくるところが、一括払いの中でもまだ幸いなところですけどね。

まあ、戻すことがあるにしても、一旦まとめて受け取っている方が、

中途解約率が減ったり、運用の効果が試算しやすく色々期待出来たり、

保険会社が行う資産運用においてなにかとアテになる点が多いので、

この払い方をリリースしているのでしょう。


一時払いと全期前納払いの違いとは


保険料の支払い方には、全期前納払いと同じような、一時払いという払い方もあるのですが、

これらはどちらも、1回だけで保険期間全部の保険料を支払ってしまう払い方となっています。

どうしてわざわざ、同じようなものが2つ存在するのでしょうか?

それには、大きな理由があります。

これにも、その違いから現れる効果が、ご契約者様にとっても引受保険会社にとっても、

状況に応じて適した選択をすることで大きな効果が狙えることから、

保険会社は2つの一括払いプランを用意しています。


ではその具体的な効果とはどのようなものなのか、解説していきます。


生命保険料控除の適用期間が違う


保険を備えていることへの御礼とされる、税金優遇制度のことですね。

この2つの一括払いはそれぞれ、生命保険料控除の適用期間が異なっていまして、

一時払いだと、初年度にたった1回だけの適用となるのですが、

全期前納払いでは、取り崩し期間中は毎年度適用されます

例えば、本当は10年間、保険料を年払いで支払う契約だった保険を、

全期前納払いに設定して、保険会社に1回でまとめて支払ったとしても、

その後に保険会社が行う市場投資への資産運用では、

年払いと同じように、10年間にわたって取り崩しながら運用に回していくため、

10年間中に10回、毎年、生命保険料控除への適用がされるのです


単純計算で例えると、全期間の保険料の合計金額が100万円だったとした場合、

2021年現在の上限額となる、4万円まで適用された時では、10年間の合計の40万円分が非課税にできることになります。

これが、一時払いでは、支払った年に1回だけ、

支払った保険料の中の、生命保険料控除の上限額までの金額しか適用とならないのです


こちらも、もし、全期間の保険料の合計金額が優に100万円を超えたりした時では、

2021年現在では、いくら頑張っても、初年度分の4万円分までしか

保険料を控除に参入できないことになります。


36万円も違ってくるわけです。

保険商品には必ず引っ付いてくる税金の面での話となりましたが、

保険は、この税方面での選択によって、お得になるかならないかが結構違ってきます。

保険会社が受け取った保険料の、その後に資産運用する投資期間が違う


これは、保険会社の都合となる部分の話ですが、保険会社も金融なので、

保険会社が保険料を受け取ったその後では、その保険料の中のいくらかを

必ず資産運用に回すようにしています。

この市場に投資する分のお金は、保険会社の努力によって増やすようになっていて、

それから、約束されている保険金や積立金などの支払いに備えて行きます。

保険会社が、保険に加入している契約者や被保険者に対して、支払う金額を約束している以上、

投資によって資金が損失した場合でも、自社の財源からお金を準備しなけれなならないので、

投資が失敗になってしまうと、保険会社自体が破産することも考えられ、

本当にそうなったら、お客様を守れなくなります。

このような理由から、お客様から頂いた一時金を分割して市場に投資するようにして、

リスクヘッジ(危険回避)をとるようにしている
のが、全期前納払いとなります


このことから、保険料を一回で受け取った格好にしながらも、これを保険会社内で一旦お預かりしておき、

それを年単位で均等に割って取り崩しながら市場へ投資していく、という払い方で契約することになります。


比べて、一時払いでは、全額を1回で市場に投資する契約なので、

保険会社の投資が、全期前納払いの場合と比べて、ハイリスク・ハイリターンとなります


その分、お客様に対しても、全期前納払いより保険料を安く設定したり、

保険金や積立金などがより増えるようなプランにしたりと、

大きな効果を謳って商品を販売します。

というわけで、この一時払いでの商品は、各保険会社によっては取り扱っていないことも多く、

取り扱いがあっても、保障額と保険料が元々から大きなプランでないと販売していないなど、

加入できる人が限定されていく傾向があります。


保険料を全期前納するとこんなことが起こる


近年に使用する用途のない、なんとなくで貯めているまとまった預貯金があったり、

定年退職などを機に受け取った、多額の退職金を持っている人がよく、

定額型(固定金利)の積立保険に、一時払いや全期前納払いを利用して、一括で支払って加入することがあります。

満期が来ると必ず元本が保障される、固定金利で設定されている生命保険では特に、

払い込み期間が短期なほど戻り率(保険料に対して増える保障額や払戻金の割合)が高いので、

今よりお金を増やしておきたい人が、一回で支払ってしまって、

より益を出すためにこのようにしています。

これを業界用語で「預け替え」と言いますが、

結局は、金利の力を活用しながらも、安全な資産運用をしているのです。

元本は割れないし、利率は上がるし、税金優遇は確保されているしで、

バランスの取れた運用にかけることができながら、万が一の時には、

どのタイミングでも決まった保険金が受け取れるときたら、

預け替えをした方がいいわけですからね


ただし、用途と期間を決めて(縛って)運用をすることになるので、

スマホの違約金のように、満期が来ないうちに解約したら、

必ずお金を取られて、元本はマイナスされて払い戻されることになります


金融は、しばることで、元本や利息を約束(担保ですな)するものですから、

効果を狙う時は、理由を用意して導入しましょう。

将来のコレ用に掛けます。とか、将来にコレがあるからお金が要る。とか、

用途を合わせて、保険を全期前納払いで契約するようにします。


まとめ:まとまった預貯金があるなら、全期前納払いで支払うのが吉


全期前納払いのこと、お分かりいただけましたか?

その特徴やメリットを知ると、まとまったお金がある時は

生命保険への預け替えによって、先にお金を増やしながら確保できることが分かったと思います。

簡単に言えば、全期前納払いを活用して、預貯金を保険へ預け替えれば、

  • 思ったより早い将来に、必要な金額が確保できる
  • より早いスピードで、お金を増やすことができる
  • 万が一が起きた時は、掛け金の何倍にもなるお金が手に入る

ということが起き、

安全な投資になる
保障が手に入る
節税にもなる

んですね。

もしこれから、保険を見直そうと思っていたり、家計自体の見直しをしてみたいとかんがえているようでしたら、

この全期前納払いのことを思い出したり話題に出して、

保険や家計の相談をしてみるのもいいでしょう。

今まで知らなかったことだったとしても、このキーワードを知ったからには、

これからのヒントにして欲しいくらい、よかったと思えることに繋がりますよ(^^)


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