ローンのしくみを知っておけば、ご利用が計画的になる

お金を知る


みなさんは「ローン」を利用して、お金を回していますか?

2020年現在、一部のローン商品を除いて、満20歳以上であれば

ローンを利用できるようになっていますよね。

ローンとは、その言葉を聞いただけでピンとくると思いますが、

「お金の借入をする金融商品」のことです。

そんなローンですが、生活などで急遽または近いうちにお金が必要となり、

預貯金が無かったり足りなかったり、間にあわなかったりで困るときに、

銀行や信販会社と契約をしてまとまったお金を受け取って、

問題を解決するために使用することができるものです。

そして、「利息」というお礼を付け加えながら、

借りたお金を返して行くという仕組みです。

借りるくらいにお金に困っていた人は、

すぐにはお金を返せれない現実があるので、

長期にわたって定期的に、コツコツ返して行く方法をとることから、

大半が「分割返済」という形でお金を返して行くことになります。

ただその性質から、この商品を利用したことによりその後の生活がお金に悩まされ、

豊かになれない人生を歩んでしまう人がいることも事実であり、

社会の問題として取り上げられることもしばしばです。

実は私D.Oも、過去にこのローンによって苦しみ、

現在まで課題を抱えながら生活している人間の1人なのです。

それでもたくましく生きるこの私D.Oと、

共に解決に向けて取り組んでいるその家族の失敗体験や、

ローンという商品自体ののしくみや特徴をお伝えしますので、

これからのローンの活用に是非参考にしてくださいね。


ローンはどんなことに利用するのか


前項にもお伝えしましたが、ローンはお金が必要になることに対して

まとまったお金が手元にない時に活用する金融商品です。

なので言い換えれば、たくさんのお金がかかることや、

大きな金額のものを得るために利用をします。

例えば、車を買うときや、家電を買うとき。

例えば、結婚式やお葬式などの冠婚葬祭で。

これらは場合によっては、お金の準備や備えが出来ていないのに

近いうちや急に発生する費用だったりします。

車は事故や故障で、家電は故障や破損で、
結婚式は出逢いからのスピード婚や、
お葬式は若年齢で予期せぬ不幸など。


考えてもしなかったことが起こってしまった場合なんかは、
保険での備えもしていないことも多く、

ローンを利用するしかないこともありますよね。

その中でも、急ではないがいつかは訪れる、
住居の購入費 教育費 老後の生活費 は、
3大資金と言われるほどに、

基本的に、費用の総額が合計1000万円以上はかかります

コツコツと毎月の給料から、

月5万円をコンスタントに貯金でもできればいいのですが、

何十年にもわたり、計画通りに月5万円を貯金していくことは、

今の時代中々大変なことでもあるでしょう。

教育費や老後資金は、生命保険商品の

学資保険や個人年金の積立型保険で備えていくこともできますが、

住宅資金は基本的に、貯金やローンで用意することになります

ちなみにこの3大資金にローンを活用する場合、

住宅購入費には住宅ローン、教育費には教育ローン、

老後生活費には住宅を担保にして利用できる、

リバースモーゲージが当てはまります。

このように、将来にやってくる生活に必要な物事に対し、

目的に合わせたローン商品が販売されています。

その他にも、目的がハッキリしていなくても借りれる、

フリーローンやカードローンがあります。


借りたお金に支払う「金利の原則」


そして借入につきものである「金利」には、
ある特徴があります。

それは、目的が決まっているローンでは金利が低めに

無目的なローンでは金利が高めに設定されるということです。

住宅ローンは1〜2%。マイカーローンは1~3%。教育ローンは1~3%。

フリーローンやカードローンは利用金額や借入限度額によって

大体3~15%となっています。

他に、商品によっては担保(返済不能となった時にその物を代わりに差し出す)を設定したり

保証人を設定することにより借りれるようになることもありますが、

それらを設定することで、金利は低めに設定されるようになります。

これでお分かりだとは思いますが、
貸す側は、お金が戻ってこないことも考慮して、
金利を決めているのです。

目的や担保・保証人がハッキリしていれば、

不履行の可能性が少ないことを考えられたり、

代わりに現金を回収できる方法があるので、

金利を低くしても大丈夫な様に考えています。

借りる時の審査も、条件が具体的で厳しめにしてあります。

逆に、具体的用途を指定しないで、

なおかつ担保・保証人を不要にしていれば、

貸したお金が返ってこなかった時を考えて、

高金利で不履行に備えるようにしています。

借りる時の審査は、高額でなければ誰でも借りやすくしてあります。

なのでローンは、目的のハッキリしていることに、

その目的に合わせたローン商品を利用することがオススメです。

フリーローンで車を買う。なんてことも可能ではありますが、

専用のローンがなんらかの理由で借りられなかったなどの場合にしましょう。

ちなみに、担保を設定すればより多くお金が借りられるようになりますが、

こちらは商品ごとにできるできないがあります。


ローン返済の「4つのかたち」を押さえておこう


ローンの返済にもかたちがあります。

原則、商品ごとに適用されているもので、
方式を選択できる商品もあります。

それぞれの特徴を解説していきますね。

元金均等返済方式


毎回の返済で、元金となる部分の返済金額は一定(均等)となり

利息となる部分の支払金額が、その都度残っている元金に対して計算され、

その元金と利息の合計金額を支払っていく
方式です。

メリットは、返済が進んでいけば毎回の返済金額が減っていきます

デメリットは、 元利均等返済に比べると、返済開始当初の返済金額が高くなることです

元利均等返済方式


返済開始から返済終了まで毎回支払う金額を一定(均等)とし

元金と利息の計算が、前回返済時から今回返済時までに発生した利息に対して

元金
一部を加えながらバランスを取り均等にする方式です。

メリットは、毎回の返済金額が同じになり、

返済開始当初の返済金額が元金均等返済に比べて高くないことです

デメリットは、元金均等返済に比べると、返済金額の総合計が多くなることです

アドオン方式


元利均等返済と同じく、毎回一定の返済金額となるが

返済が終わるまでの毎回の利息が、返済当初の元金額を基準に設定するため

元利均等返済と同じでも、返済金額の総合計が多くなります

特にカードローンでショッピングを利用し、

分割払いで返済をしているものを、返済途中に残高を一括で返済しても、

利息を一括返済時点での元金で計算しないので、返済金額の総合計は変わりません。

リボルビング方式


こちらは皆さんもよくご存知かも知れませんが、

あらかじめ一定の利用限度額と毎回の返済額を設定し

その限度額の範囲であれば、何度でも借りることができるようにする方式です。

こちらもよくカードローンでショッピングやキャッシングをした時に利用できますが、

元利均等返済やアドオンと同じように、

利息に対して元金を一部を加えながらバランスを取り均等にしているので、

限度額近くまでの借り入れを続けて行けば

元金の返済に回る金額が中々増えないことから、


いつまでも完済できないことがあるので、
注意が必要です。

その他にも、元金を返さずに利息のみを支払う「元金据置返済」という方式もあります。


私達”尾﨑家”の、ローンによる失敗体験


このように、お金に困った時に助かるローンという商品ですが、

もともとお金がない人が利用するためにあるので、

ハッキリとした目的を持ち、しっかりとした計画を立てて返済をして行かなければ、

何年にもわたって借金問題に苦しんでは、生活が貧しく辛い人生に陥ることもあります。

そんな私も、私の家族も、過去から現在まで借金で大変だった人生を送り、

解決した今もなおその頃の影響を受け苦労が続いていることもあり、

皆さんにとってお役に立てればと思うので、その体験談をお伝えします。

私の体験:リボ払いの苦しみと末路


これは私が20歳の時の体験ですが、

都会で夢を追いかけながら一人暮らしをしていた頃、

夢を追う生活をするのにお金が貧しく苦労をしていました。

その頃、コンビニエンスストアを利用することが多かった私は、

ポイントカードを作らないか?と店員さんから勧められ、

ポイントを貯めて買い物に役立てたい思いから申し込みをしたのです。

すると、 後日 立派なカードが入った封筒が自宅に届き、

その中には、ご利用の手引きと書いてある約款のような書面も一緒に同封されていました。

その書面には、お金を限度額までなら自由に引き出せる旨と、

その中でいくら利用しても月々決まった金額で返済することも可能と書いてあったので、

このカードはお金を借りることもできるのかと気付いたのです。


それを知った私は、半信半疑ながら銀行のATMへ行き、

そのカードを機械に入れてみると、通常のキャッシュカードのように読み込み、

出金希望金額を入力する画面が出てきたので、恐る恐る10000と入力してみると、

1万円札が機械から出てきてビックリしたのです。

それからというもの、何かお金に困るような時や欲しいものが思い浮かぶ時には、

貯金や生活費に余裕はないけど、このカードがあるからお金はあるという気持ちになり、

そしていくら引き出しても、毎月1万円を返していけばいいから生活できると思い込み、

助かった気分で生活をするようになりました。

好きな時にお金が借りられ、毎月1万円の返済でいいので

貯金を引き出す感覚でお金を借りていたのです。

その後20歳から23歳までの間に、

欲しいものがあるとちょこちょこと借りては買い物をするようになり、

毎月1万円を返済していましたが、

限度額の40万円まで借りてしまってからというもの、

借りれなくなったために生活がきつくなり、

返済して行きまた借りられるようになれば、

返済のためにお金が要るので、そこからまたお金を借りるといういたちごっこ。

さらに途中からいつまでも返済が終わらないことに気付き、

嬉しさが苦しさへと徐々に変わって行ったのです。

そう、生活や私欲のために、目的も計画も持たずに借り続けてきた結果、

25歳の時に、借金額としては少額だと言える40万円で、任意整理をしました。

そして、引き続き苦しい生活を続けながら元金だけを毎月1万円づつ返していき、

それから7年間の間は、車の買い替えの時でもローンは組めなくて、

さらに貯金を強いられるというかなり貧しく家計をやりくりしては、

昼も夜も働きに出る生活をしていました。

イコール、累計10年余はお金に苦しんだ生活を歩むこととなってしまいました。

このように無計画に、そして生活や道楽のためにお金を借りるような時こそ、

いつまでにいくら返済するのかや、使用用途を決めることや、

その後に得る収入をいくら返済に回せるのかのキャッシュフローを

せめて返済期間(返済が完了することが確認できる時期)の分は

計画化しなければならないことがとても大切だということです。

特にこの「キャッシングリボ払い」というリボルビング方式での返済では要注意です。

貸している方からすれば、利息という利益がより多くより長く入る見込みが立つので、

決まって勧誘してくるものなのです。

そしてこの形にハマり借りている人は、

私のように長い貧困の地獄を体験することにもなりかねるのです。

この苦しみ続けた体験のおかげで、

今となっては目的と計画を立てて生計を営めるようになりました。

この苦しんだ経験があったから、お金の専門家になろうと思えたことは、

せっかくなので、感謝しています(笑)。

母の体験:元金据置返済との戦い


私達の家族は、過去に父親が多額の借金をし返済できなくなったため、

自宅を担保にし借入をしていたのもあって、持ち家を取られたことがありました。

その後は、その家を親族に買ってもらっては賃貸で住むという、

救済措置のような形で住み続けてはいられているのですが、

父の借金はギャンブルが原因だったため、

父は再起不能状態で生活保護者となりました。

その関係もあって、生計をやりくりするのも大変な家庭となり、

それを母が家族に心配をかけまいと思ってか、

やりくりを一人で抱えて戦っていたのです。

その結果、私の知らないところで、
銀行の預金口座から貸越する形で、
5年程度の間、50万円を借り続けていたのです。

そしてそれを「元金据置返済」という方式で、

元金は返さないで利息だけを支払ってやりくりしていたのです。

これはパッと聞くと、元金を返済する負担がなく便利だなと誰もが思うでしょうが、

元金に対して計算した利息を支払うことから
元金を少しでも減らしていかないと

支払いはずっと終わらず
毎回の利息支払額は最大額という

一番酷な結果となる返済方式なのです。

言い換えれば、利息が多いので元金に回す余裕がない気持ちになり、

利息支払のみで過ごしていく形をとってしまいやすくなるので、

貸した側の思うつぼにハマってしまっていたと言っても過言ではないでしょう。

今回のケースでは、出費が収入より多くなったため借入をし、

それが一時的でありボーナスで返済するなどと理屈が合っていれば大丈夫だったのですが、


時が来たら収入が増えるという予定がないけど

生活をしなくてはならないから借りていたので、


実は借りた時点から破産が分かっていたということになるのです。


ただその時を先に延ばすために行った行為となります。

母はそれをしていたのです。

結果、50万円で自己破産手続をするしかなくなりました。

本来借金としては50万円という少額だと、

裁判所は自己破産の決定を出さないようなのですが、

特例のように取り扱って頂くこととなりました。


ローンを利用するときは、目的をしっかり持って、返済計画と資金計画を併せて立てること


このようにローンを利用する時は必ず、

将来にどこかの時点で返済できるお金がまとまって手に入るという、

確かな資産計画を出してからにしましょう。

返済タイミングの予定がしっかりと出ていない借入、

将来どこかで完済できる計画が立てれない現実があれば、

借りても返せれないことになり、いつか自己破産することになります。

老後破産となって生活保護でのセカンドライフに陥る社会問題が後を絶ちませんが、

所得現役時代に無計画に借金を繰り返したり、

借金に頼って資産運用を行ってきた人がこのような結末となっています。

ローンは、借金は、短期間でも長期間でも一時的な利用にし、

返済のゴールを決められる物事に対して利用するということを原則に、

利用して欲しいと思います。

私達家族のようにならないためにも。


最後までお読みいただきありがとうございました。


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